ローズバンクは1840年にローランドに設立されました。
グラスゴーとエジンバラの中間地点にあるフォルカークにあります。
ワイン・スピリッツ商人のジェームズ・ランキンが、製麦棟を改造して現在の蒸溜所を設立。
蒸溜所はフォース・クライド運河沿いにあり、そこにはたくさんの野バラが咲いていたので、
ローズバンクという名前になっています。
ローランドモルトを代表するウイスキー
ローズバンクはローランドモルトを代表するウイスキーです。
蒸留の仕方もローランド地方独特のもの。
他の地方は2回なのに対し、ローランド地方は3回蒸溜します。
水は、キャメロン渓谷から採れる軟水が使用されていました。
これにより穏やかな風味のウイスキーに仕上がっており、
ローズバンクは、シングルモルトの中では、非常に繊細な風味があると言われています。
一時は生産が需要に追いつかず、顧客の受注に割り当てながら生産していた時期もありました。
しかし、20世紀になってからウイスキー不況で衰退していき、
さらに新しくできた近隣道路との兼ね合いもあって
ローズバンク蒸溜所は現在操業していません。1993年から閉鎖されています。
世界中のウイスキー愛好家達に蒸溜所の再開が熱望されていて、
残ったウイスキーは入手が困難になってきています。